6年目(15年シーズン)
開幕前。キャンプ地宮崎から帰京した星菜選手に話を聞いた
一一一トレードについて
「正直悩みました。プロ入りからお世話になったカープに対して恩を仇で返すことになるんじゃないかと。それでも自分としては出場機会を求めてフロントの方に打診しました」
一一一ジャイアンツに来て
「いろいろ変わりましたね(笑)個人的に目標としていたクワタさんがいたチームですし、最初はずっと緊張していました(笑)あとメディア露出も増えたなと。この前キャンプで宮〇さんにズム〇タの取材を受けたんですよ(笑)伝統ある球団ですし失礼のないようにしたつもりです(笑)」
一一一今年は護摩行をされたそうですが
「どうしても得点圏にランナーを置くと気持ちが落ち着かなかった。そこを克服できれば1ランク上の投球ができるかなと思い護摩行をしました」
一一一今シーズンの目標は
「チームの方針にもよりますけど、登板数を増やしたいですね。移籍1年目ですし先発に拘らず投げたいと思います」
監督の方針からか開幕でのローテ入りは逃したものの中継ぎ4番手として登録された
それがハマったのか昨年までとは様変わりした投球を見せる
四球こそ出してしまうものの登板したほとんどの試合で無失点
チームの成績も良く熾烈な優勝争いを繰り広げた
しかし首位ドラゴンズに大きく負け越し、2位でシーズンを終えた
星菜選手は28試合に登板。1勝1敗7ホールド1セーブ防御率2.56という成績を残した
一一一シーズンを終えて
「これだけ投げられるとは思ってもいなかったのでいい意味で予想外です。1年間中継ぎをさせてもらって、勉強になりました」
一一一PSに向けて
「自分の役割的には出番がないほうがいいですね(笑)もし出番があれば0に抑えられるように頑張ります」
1stステージは2勝1敗で突破。星菜の登板はなかった
迎えた王者ドラゴンズとのPSFinal
1試合目は打線が爆発。7-2で勝利しイーブンに持ち込む
2戦目。1戦目に続いて打線が爆発。7回終了時点で5-1と大量リードしていた
そして8回裏。星菜の名前がコールされた
「打者の皆さんが大量リードを作ってくれたので楽に投げられました。勝ちパターンの投手が休めてよかったです」
2回を完璧に抑えるピッチング。打線も追加点をあげ、7-2で2戦目も勝利した
続く3試合目も先発太刀川選手が好投
打線もしっかりと援護し、4-1で勝利。3連勝で王手をかけた
4戦目。先発のChrome選手が5回1/3 6失点で降板
この時点で3-6とドラゴンズがリードしていた
ロングリリーフとして星菜が登板。1回2/3を無失点。最低限の役目を果たす
その後ジャイアンツは7回表に2得点をあげ5-6とし
その後4点を追加。逆転し8-6とする
9回裏は抑えのもやしのり4選手がキッチリと抑え
4連勝でジャイアンツのBBLS進出が決定した
星菜はこの試合で勝利投手となった
一一一今のお気持ちは
「最高の気分です!移籍1年目でこんな大舞台で投げられるとは思ってもいませんでしたし、あまつさえ勝利投手になれるとは…全員で勝ち取った勝利だと思います!」
一一一BBLSに向けて
「やることは変わりません。ここまで来たので勝ちが、勝利が欲しい。それだけです!」
そうして開幕したBBLS
1戦目は3-4で落としたものの、2戦目2-1 3戦目8-2 4戦目4-0と3連勝
王手をかけた
しかし5戦目は0-4で敗戦
迎えた6戦目。先発太刀川選手が8回1失点の好投。打線も9安打4得点と援護
そして9回
もやしのり4選手が3人でしっかり抑えた
BBLS初制覇の瞬間である
一一一優勝について
「騒いではいたけど、実感がないです。『優勝した先に何が見えるんだろう』っていう話はしていたけど、騒ぎすぎて、あまり覚えてない(笑)」
一一一シーズンを振り返って
「全員が気持ちで戦って、ここまで繋いできました。最後もそういう戦いができた。みんなで守って、みんなで攻めて、みんなで勝ち取ることが優勝だと思います。ジャイアンツが初めて優勝を成し遂げたメンバーの一員として、試合に出ることができて幸せです」
昨シーズンから著しい飛躍を遂げた星菜
来シーズンは先発として、チームの勝利に貢献したい
(スポーツ放置:森園立夏)