7年目(16年シーズン)
昨シーズンはトレード・リリーフへの配置転換・ほぼすべての成績でキャリアハイ・チームのBBLS制覇等いろいろあった星菜選手
今シーズンの意気込みを聞いた
―――先発への再転向について
「昨シーズンはリリーフで一定の成績を残したので、先発でもやれるという自信が持てた。それで再転向を決意しました」
―――今シーズンの目標は
「とりあえずローテを1年間守ることと、二桁勝利はしたいですね。そろそろ活躍しないといけない歳になってきたので(笑)」
そうして開幕した16年シーズン
星選手がFAで移籍したためローテーション5番手を任されることとなった
「自分としては6番手だと思っていたので驚きです。監督に期待されていると捉えてしっかり結果を出したいです」
シーズン序盤は四球が目立ち自滅する事が何度かあったもののしっかりと修正
登板した殆どの試合で7回以上を投げるなど自慢のスタミナを活かした投球を続け
シーズン途中からは先発4番手に繰り上がる
最終的に24試合に登板し10勝9敗 防御率2.84という好成績を収め、チームは3位
PS進出を果たした
PS1stは2連勝で突破したもののPS Finalは2勝4敗で敗退
星菜はPS Final2戦目に登板7回2失点ながら敗戦投手となった
―――シーズンを終えて
「まずはシーズン前に設定した目標(ローテ定着・二桁勝利)を達成できたのは良かったです。タイトルにはなりませんがリーグ最多投球回も達成できましたし、個人としては満足しています」
―――来シーズンに向けて
「制球が定まらない場面があったのでオフの間に修正したいですね。あとは球質の向上も視野に入れたいです」
プロ8年目でようやくつかんだローテーションをしっかり守り切った星菜
さらなる躍進を期待できそうだ
(スポーツ放置:森園立夏)
6年目(15年シーズン)
開幕前。キャンプ地宮崎から帰京した星菜選手に話を聞いた
一一一トレードについて
「正直悩みました。プロ入りからお世話になったカープに対して恩を仇で返すことになるんじゃないかと。それでも自分としては出場機会を求めてフロントの方に打診しました」
一一一ジャイアンツに来て
「いろいろ変わりましたね(笑)個人的に目標としていたクワタさんがいたチームですし、最初はずっと緊張していました(笑)あとメディア露出も増えたなと。この前キャンプで宮〇さんにズム〇タの取材を受けたんですよ(笑)伝統ある球団ですし失礼のないようにしたつもりです(笑)」
一一一今年は護摩行をされたそうですが
「どうしても得点圏にランナーを置くと気持ちが落ち着かなかった。そこを克服できれば1ランク上の投球ができるかなと思い護摩行をしました」
一一一今シーズンの目標は
「チームの方針にもよりますけど、登板数を増やしたいですね。移籍1年目ですし先発に拘らず投げたいと思います」
監督の方針からか開幕でのローテ入りは逃したものの中継ぎ4番手として登録された
それがハマったのか昨年までとは様変わりした投球を見せる
四球こそ出してしまうものの登板したほとんどの試合で無失点
チームの成績も良く熾烈な優勝争いを繰り広げた
しかし首位ドラゴンズに大きく負け越し、2位でシーズンを終えた
星菜選手は28試合に登板。1勝1敗7ホールド1セーブ防御率2.56という成績を残した
一一一シーズンを終えて
「これだけ投げられるとは思ってもいなかったのでいい意味で予想外です。1年間中継ぎをさせてもらって、勉強になりました」
一一一PSに向けて
「自分の役割的には出番がないほうがいいですね(笑)もし出番があれば0に抑えられるように頑張ります」
1stステージは2勝1敗で突破。星菜の登板はなかった
迎えた王者ドラゴンズとのPSFinal
1試合目は打線が爆発。7-2で勝利しイーブンに持ち込む
2戦目。1戦目に続いて打線が爆発。7回終了時点で5-1と大量リードしていた
そして8回裏。星菜の名前がコールされた
「打者の皆さんが大量リードを作ってくれたので楽に投げられました。勝ちパターンの投手が休めてよかったです」
2回を完璧に抑えるピッチング。打線も追加点をあげ、7-2で2戦目も勝利した
続く3試合目も先発太刀川選手が好投
打線もしっかりと援護し、4-1で勝利。3連勝で王手をかけた
4戦目。先発のChrome選手が5回1/3 6失点で降板
この時点で3-6とドラゴンズがリードしていた
ロングリリーフとして星菜が登板。1回2/3を無失点。最低限の役目を果たす
その後ジャイアンツは7回表に2得点をあげ5-6とし
その後4点を追加。逆転し8-6とする
9回裏は抑えのもやしのり4選手がキッチリと抑え
4連勝でジャイアンツのBBLS進出が決定した
星菜はこの試合で勝利投手となった
一一一今のお気持ちは
「最高の気分です!移籍1年目でこんな大舞台で投げられるとは思ってもいませんでしたし、あまつさえ勝利投手になれるとは…全員で勝ち取った勝利だと思います!」
一一一BBLSに向けて
「やることは変わりません。ここまで来たので勝ちが、勝利が欲しい。それだけです!」
そうして開幕したBBLS
1戦目は3-4で落としたものの、2戦目2-1 3戦目8-2 4戦目4-0と3連勝
王手をかけた
しかし5戦目は0-4で敗戦
迎えた6戦目。先発太刀川選手が8回1失点の好投。打線も9安打4得点と援護
そして9回
もやしのり4選手が3人でしっかり抑えた
BBLS初制覇の瞬間である
一一一優勝について
「騒いではいたけど、実感がないです。『優勝した先に何が見えるんだろう』っていう話はしていたけど、騒ぎすぎて、あまり覚えてない(笑)」
一一一シーズンを振り返って
「全員が気持ちで戦って、ここまで繋いできました。最後もそういう戦いができた。みんなで守って、みんなで攻めて、みんなで勝ち取ることが優勝だと思います。ジャイアンツが初めて優勝を成し遂げたメンバーの一員として、試合に出ることができて幸せです」
昨シーズンから著しい飛躍を遂げた星菜
来シーズンは先発として、チームの勝利に貢献したい
(スポーツ放置:森園立夏)
5年目(14年シーズン)
去年確かな手応えを掴んだ星菜選手。開幕ローテ入りこそ逃したものの
実質先発7番手として登板に備えた
迎えた84戦目。登板機会が巡ってくる
3回 9失点 敗戦
やはり去年はまぐれだったのか…今年も勝てないのか...
そんな空気が流れる中迎えた90戦目
8回 3失点 勝利
試合終了と共にウイニングボールが手渡され、星菜は涙した
一一一ようやくプロ初勝利ですね
「ようやく勝てたな、と。時間はかかったけど、ここまで苦しかったので、1軍の舞台で勝てるのは一番うれしい」
一一一今後について
「もちろんローテ入りを目指します。今までの恩返しをしたい」
その後は怪我をした選手の穴埋めとして数度登板
最終的に2勝4敗 防御率7.05という成績でシーズンを終えた
一一一今シーズンを振り返って
「まず初勝利できたのがとてもうれしかったです。ただ打線の援護があってこその勝利ですし、ほかの試合では度々炎上してしまいました。もしその数試合を落としていなければ優勝できていたかもと思うと申し訳ない限りです」
一一一来シーズンに向けて
「2勝できましたし、新しい変化球も覚えたので。本格的にローテ定着を目指します」
一皮剥けた星菜選手。来季の飛躍を期待したい
(ちうごく新聞:中野綾香)